バージョンアップされた機能および変更点

より安全で確実なデータ注入を実現するため、エラー検出機能を拡充し、自動補完機能を実装しました

  • 医師(術者・助手など)データ注入時のエラー処理を厳密にし、データ補完機能を付加しました。
    • 医師名は、NCD形式に合致しているかどうか、NCDサイトから得られるデータと照合して確認します。
    • 医籍登録番号のみ、または氏名のみが指定されている場合には、それぞれ氏名と医籍登録番号を補完します。
      • 医籍登録番号は6桁の半角数字、氏名は姓と名の間は半角スペース0個以上です。
    • 補完機能が付きましたので、お手持ちのデータから注入する際に事前に NCD形式の医師リストを用意する必要がなくなりました。
  • 病名注入時のエラー処理を厳密にし、データ補完機能を付加しました。
    • NCD Helper 内部に、「今年」と「去年」の病名リストを保持しました。
    • 入力画面の状態に合わせて年別の病名リストを使い分けます。
    • 病名コードと病名が一致しているか確認します。
    • 病名コードのみが指定されている場合には、病名を補完します。
  • 術式注入時のエラー処理を厳密にし、データ補完機能を付加しました。
    • NCD Helper 内部に、「今年」と「去年」の術式リストを保持しました。
    • 入力画面の状態に合わせて年別の術式リストを使い分けます。
    • 術式コードと術式名が一致しているか確認します。
    • 術式コードのみ、または術式名のみが指定されている場合には、それぞれ術式名または術式コードを補完します。
  • 日付データ注入時のエラー処理を厳密にし、YYYY/MM/DD を直接入力できるように拡張しました。
    • 不正な日付 (例: 2017/2/29 など) をチェックし、注入できなくしました。
    • NCD では日付をすべて年・月・日に分離して入力するようになっていますが、これを YYYY/MM/DD 形式の単一データでまとめて注入できるようにしました。
  • 上記の修正により、注入作業のためのデータの準備が楽になり、エラーの入り込む余地が少なくなります。
    • 病名は病名コードのみ、術式は術式コードのみで、術者や助手は医師の姓名のみでデータを用意するのが現実的には最もトラブルがないと思われます。
      • NCD 側の設定ミス?により NCD における病名の表示が不完全だった時期が確認されています。
    • サンプルのエクセルマクロもこれに合わせて改変してあります。
    • データの内部保持に伴い、拡張機能自体のサイズは肥大しています。ご了承ください。なお、ページの読み込み時に発生する NCD Helper の所要時間は 0.1~0.3 秒程度です (実測)。
  • 院内管理コードの重複を防ぐ補助機能を付けました。
    • 一度でも入力された院内管理コードや、検索結果表に出現した院内管理コードをすべて記憶し、新規入力の際に同じものを入力しようとすると注意を促す機能を付けました。要するに2回目入院や2回目手術なのに新規で入れてしまうという間違いを防いでくれます。
      • NCDサーバーにリストを取りに行くわけではなく、あくまで過去に出現したものを端末内に覚えてくれるだけです。一度全データを検索で表示すると網羅できます。
    • 注入を試みて重複を指摘された院内管理コードは、クリック一つでNCDにて検索できます。
    • 手入力の場合にも重複した院内管理コードに対して警告を出すようにしました。

以上により、より安全なデータ注入機能が実現できました。

さらに、以下のような機能追加などを行っています。

  • 可読形式での抽出に対応しました。
    • ウェブページに存在するデータを、(暗号のような要素名ではなく) 可読形式テキストでクリップボードにコピーします。
    • データ形式は、複数行のテキスト形式で、一行あたり一つのデータが含まれます。
    • 項目名と値は NCD のウェブページに表示されているものを抜き出しています。領域によっては項目名が一意とならない可能性がありますので注意してください。
    • 極力再現性が保たれるようにしておりますが、画面を自動判定する過程や NCD による変更などにより整合性が損なわれる可能性があります。問題に気づかれた際にはご報告いただけますと幸いです。
  • 一部の血液検査などの基準地から外れた場合にのみ実際の測定値を入力する項目に関しては、その値が正常範囲かどうかを自動判定させる機能を実装しました。
  • 検索結果表の表示件数は通常20/50/100件/ページですが、200/500/1000件/ページを追加しました。
    • その結果、一括抽出や一括自動承認がより多数の症例を同時に処理できるようになりました。
  • 検索結果の表を抽出する際に、術式コードを付加して出力するオプションを付けました。
    • 自施設の症例数を数えたい場面がよくあるので、それを簡便に行うための機能です。
  • 術後合併症項目を全て「なし」に設定する機能において、対象となる項目を増やしました。
  • データ入力ページを開くたびに、その病名または術式名を入力用履歴リストに追加するようにしました。
  • 随所にヘルプボタンを設置しました。
  • 以前にお試しいただいたユーザー様に再度お試しいただけるよう、再試用期間を設けました。
  • ダイアログを Windows 標準のものでなく独自形式に変更し、少し見栄えが良くなりました。
  • ライセンス購入を促す表示を少し控えめにしました。