データ注入マクロなどの開発法


ご自身の手持ちのエクセルやファイルメーカーから NCD Helper を用いてデータ注入を行うためには、下記の形式に変換したテキストデータをご用意いただく必要があります。これをクリップボード経由で NCD Helper に渡すことで NCD への自動注入が可能になります。

 

そのデータ形式は、下記のような複数行のテキスト形式で、一行あたり一つのデータが含まれます。

 

@NCD_PtDataScraper@

要素名1 値1

要素名2 値2

要素名3 値3

 

要素名と値はタブもしくは半角スペースで区切ります。

先頭行は、内容が NCD Helper のデータであることを示す確認用コードです。

 

ここで、要素名は NCD が入力用ページで指定している HTML 要素名に一致しますが、それは以下の方法で確認・取得できます。

まず、NCD 入力用ページを開き、NCD Helper のウィンドウの「データ注入」ボタン右の [?] ボタンを押します。

ヘルプウィンドウが開きますので、「注入用項目名を可視化」ボタンを押してください。

NCD 入力用ページに要素名が追加表示されます(ピンク色の小文字)。

 

チェックボックスなど選択項目の場合は、要素名の右側に選択肢が表示されますので、このうちの一つを NCD Helper 用のテキストデータの「値」に設定してください。

 

テキストボックスなどの場合は、設定したい文字列を「値」に設定してください。

例えば、上の例で院内管理コードに「8888」、患者性別に「女性」を設定したい場合は、

 

@NCD_PtDataScraper@

PATIENT_ID  8888

SEX  F 

 

というテキストデータを作成することになります。

なお、一部の項目については多くの選択肢が存在し、上記画面に表示しきれておりません。

その場合にはブラウザの内蔵機能の Chrome developer tool (F12キーで起動) を使用していただければ確認可能です。

 

要素名とその内容の一覧はこちらをご覧ください。

 

・病名および術式名を注入する場合、NCD の病名コード(ICD10) ないし 術式コードを注入すると病名および術式名が自動的に補完されます。一方で、病名および術式名を用いて注入することも可能ですが、NCD にて不定期に修正が加えられることがありトラブルの原因となりますので推奨いたしません。NCD の病名コード(ICD10) と病名の一覧はこちら術式コードと術式名の一覧はこちらをご覧ください。

 

術者・助手などの注入については、氏名をフルネームで指定すれば医籍番号は自動的に保管されます。医籍番号:氏名 の形式での注入も可能です(同姓同名の医師が同一施設内にいらっしゃる場合には医籍番号まで含めて指定する必要があります)。

 

一部の血液検査などの基準値から外れた場合にのみ実際の測定値を入力する項目に関しては、その値が各施設における正常範囲かどうかを自動判定させる機能があります。

 

患者イニシャルの注入においては、先頭文字が全角/半角のひらがな/カタカナの場合は、ヘボン式ローマ字表記に従いアルファベットに自動変換されます。すなわち、「はざま くろお」さんを登録するときは下記のように

 

@NCD_PtDataScraper@

LASTNAME はざま

FIRSTNAME くろお

 

 は  H , K に変換されて注入されます。もちろん、もともと半角英字の場合は変換されずそのまま注入されます。

 


 エクセルやファイルメーカーなど、多くのアプリケーションではスクリプト言語を用いたマクロ機能が装備されておりますので、比較的容易に開発いただけます。

また、電子カルテから抽出されたデータなどを変換することも容易です。

 

もしくは当方に開発ご指示をお願いいただければ、お見積もりなどさせていただいたうえで承ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。